Dorcus titanus ssp. 内歯中間typeの産地別比較
セールという言葉に一本釣りされてしまいました。
というわけでコチラ↓↓↓
南スラウェシMt.Sinjai産、内歯中間typeのWD個体です。
昨年でしたかね?結構話題になりましたよね。
スラウェシ本島南部というのは typhon 産地とされていますが、そこから最大内歯位置が中間や内歯下がりの個体が入荷し、以降もポツポツ入ってきているようです。
過去にも入荷したことあったのでしょうか?
手に入れる予定はなかった産地なのですが、今回はとてもお安くなっていたのでつい・・・。
まぁ、決め手はサイズですかね。(言い訳)
元々所有している内歯中間個体との比較がしやすいかなと思いまして。
ペレン島西部産の個体と同じく、typhon産地の個体ですから、大顎の雰囲気は D.t.typhon いわゆるスラウェシオオヒラタに近いです。
かる~く見比べてみましょう。
ペレン島西部Mt.MatoaのWD個体がコチラ↓↓↓
大顎の付き方と、基部から最大内歯にかけての形状が非常に良く似ていると思います。
大顎先端付近は、このように見比べれば角度が微妙に違うように見えます。
面白いです。
そして、ペレン島東部Mt.LataのWD個体がコチラ↓↓↓
展足中ですみません。。。
というか、全然違いますね。
こちらはというと、やはり D.t.titanus (原名亜種)の雰囲気に近い。
わかりやすく横並びにしてみました↓↓↓
左から、ペレン東、ペレン西、南スラウェシです。
今回は大顎の形状比較がしたかったため、活虫の方は撮影時に頭が少し下がってしまっています。
すべて標本にしたら、改めて頭部、前胸背板などの比較もしたいと思います。
昨年、typhonに詳しい方と、内歯変動についてDMでお話しさせていただいたのですが、非常に勉強になりました。原名亜種産地、typhon産地の内歯変動個体(?)は、亜種間交雑の可能性が否定できないとも考えられるので、私が手にした内歯中間個体は、すべてssp.にて管理をさせていただいています。
Dorcus titanus ssp.
また、この類の虫はブリードはしません。
ひとそれぞれ考え方があると思いますが、個人的には交雑の可能性が否定できない虫をブリードすることに、あまり興味がありませんので。
どんな個体が出てくるのかは、ブリードをされた方がいずれSNS等にUPすると思いますので、そちらで確認させていただきます。笑
あくまでWD個体で比較検証をしたいがためにサンプル個体として入手をしており、すべて標本にする予定です。
まぁ、その辺は置いておいて、
結果、今回南スラウェシの内歯中間個体を入手して良かったです。
このように並べて比較をすると、実に興味深く、面白いです。
とはいえ、上り固定と認識されていることの多いスラウェシオオヒラタですが、実はスラウェシ南部という産地については、書籍などを調べると、内歯位置が「中央からやや下~中央から上」とされていたり、スラウェシ中央でも下がりが稀にいるという記述もありますからね。
進化における多様性、はたまた、発展する人間活動の影響を受けた自然下における亜種間交雑、、、
おっと、時間がきたようだ。。。
これからも原名亜種を中心に、楽しくブリードをしていきたいと思います!
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